研究

私はショウジョウバエの遺伝的変異とその維持の仕組みに関心があります。

表現型変異と遺伝的変異

イスラエルのハイファ近郊のカーメル山麓に”進化の谷(Evolution Canyon)”があります。そこに生息するキイロショウジョウバエの自然集団を対象にして、適応度(特に生存力)の遺伝的変異とその維持機構などについて調べています。

プロフェノール酸化酵素遺伝子のマッピング

昆虫の唾液腺染色体には遺伝子が存在しています。キイロショウジョウバエには2通り(A1とA3のアイソフォーム)のプロフェノール酸化酵素があり、遺伝子の欠失系統を利用した相補性交配実験などで、A1の遺伝子は第2染色体の55Aあたり、A3の遺伝子は第2染色体の53あたりと推定しました。
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昆虫のフェノール酸化酵素は多目的酵素で、前駆体の活性化はリフォールディング

フェノール酸化酵素はフェノール性化合物を酸化してメラニン色素の生成を触媒します。この酵素は生体内では前駆体(フォールディング)として限定分解により不可逆的に活性化(アンフォールディング)されます。一方、生体外では可逆的に活性化(リフォールディング)されます。後者について、二次構造の変化を円偏光二色性分光法などで解析しています。